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普通の献身的なお母さん 家族

D.W.ウィニコット(著) 「普通の献身的なお母さん」 1966年
ウィニコット著作集1巻 “赤ん坊と母親” 岩崎学術出版社 pp15-26 この論文は1966年2月16日にイギリス連邦看護学校協会ロンドン支部で講演したものである。口語的で非常に分かりやすく簡潔に、しかし大変重要な母子についての理解について書かれている。
 母親が赤ん坊とどのように出会い、どのように世話をするのかについて比喩や例を用いながら説明しているのだが、その多くは、母親は完璧な養育を必ずしなければならないということではなく、時々失敗するかもしれないが、ほど良い養育をすることができたら良いといった主張をウィニコットは行っている。そして赤ん坊が失望にまで至らない程度の失敗があるからこそ赤ん坊の自我は発達していくのである。
 さらに、専門家としてアドバイスできることは多くはなく、ほとんどは母親は自分自身が養育されたという幼少期の体験からまさに本能的に赤ん坊を養育することができるので、その自信を失わせないことが大事であるとも言っており、ここにウィニコットが母親と赤ん坊の健康さを信頼が垣間見えるところである。
 これまで僕はクラインの論文を読んできたが、ウィニコットの論文における語り口との違いは大変大きいと感じた。この論文が精神分析の研究論文ではなく講演録ということを差し引いても、である。ウィニコットはクラインに最初は学び、次第に離れていったのであるが、両者の生まれ育った環境、パーソナリティ、対象者の違いというのはとても大きく、そういう意味では両者が別の道を歩んだというのも分からないでもない。 http://purely0307.blog79.fc2.com/blog-entry-326.html
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