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デザインがよくなる「配色」の法則 アート・エンターテイメント

配色では思い違いがあるもの。コツとその実践を学ぶ

街頭で配られているイタリアン・レストランのチラシを手にしました。色々な配色が施されていて一見カラフルに見えますが、ランチメニューのバリエーション内容が分かりません。配色に惑わされて読むのが苦になります。其の原因をさぐると配色技術が見えてきます。
配色はデザイン作業では最後にすべき処理です。文字や画像、イラストを配置したあと、骨格だけのデザインに配色処理します。いわばお化粧です。本体に色が少ない方が化粧栄えします。化粧をしすぎると、タイトルが読めなかったり、読みにくくなったり、画像やイラストとの関係でもいろいろ不具合があります。また、化粧には順番があります。大きいものから順に小さいものへ、が原則です。順番を間違えると管理不能になり、紙面や画像は収拾がつかなくなります。

解説

要素を並べただけというデザインは、読み進める順序が曖昧になるので受け手を迷わせます。これを避ける方法のひとつがメーキャップによって、ブロックの内容を関連付けられ、より強固になります。読んでもらいたい部分や文章の順序を確実に強調できます。要素同士の差異を目に見えるかたちに表現できるメーキャップでは配色やケイ、アイキャッチ、大きさ、書体の差で行います。
しかし、多すぎる配色は管理不能になるので注意します。情報の重要度の差異を混乱させ、読ませる順序を迷わせる。ケイは異なるブロックを差別化するときに有効な要素だが、過度にすると紙面がうるさくなります。配色やケイを含めた修飾の数を少なくする作業を念頭にメーキャップします。ただし、適用するときはほかのメーキャップとの差を中途半端にしないように勇気をもって、「格差」表現と同じく、はっきり効果が見えるようにします。

■ポイント

  • 配色の処理は最後に行う
  • 配色をまとめる
  • 配色の役割を明確にして視線を迷わせない
  • 配色を交差させない
  • 配色の数を少なくする
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