針穴が目立つときには
今日は少しだけ私のお仕事内容をご紹介いたします。
事務や経理もしているんですが、多くは
でも「雑用」といっても、大手会社のOLのようにお茶くみやコピー取りなどではありません。
あまりにも仕事の種類が多すぎて、ひとくくりに「雑用」と書いているんです。
以前に「ボタンつけのコツ」でも書いたように、ボタン付けもそのうちのひとつです。
服を作る工程での下作業である芯貼りやしるし付け、そして仕上がってからのまとめ仕事。
これらは、作る服のアイテムやデザインなんかで、毎回やることがコロコロ変化します。
今日の仕事は「修理」でした。
仕上がった商品を検品して、縫製ミスやヨゴレなどいわゆる「不良品」になるような商品を修理するんです。
ひさびさに写真も組み立ててみました(*^_^*)
修理の種類は様々です。
どれだけ腕の良い職人さんでも、やっぱり人間です。
何百枚と縫っている間に、ちょっとした縫いミスは出てきます。
ハンガーに修理箇所が書いてあります。
縫い目が外れる「パンク」や、縫い目に他のパーツが引っかかって縫い込まれる「ツマミ」など。
これらはミシン目をほどいて縫い直します。
そして白いアイテムに多いのは「ヨゴレ」
工業用ミシンは油をたっぷり差しています。
白い生地にはこの油が少しでもつくと目立つんですよね〜。
白物には本当に神経を使います。。。
でもこれ、「ヨゴレ」ばかりだとは限りません。
生地を拡大して見られるルーペで見てみましょう。
このルーペ、生地の目を読むためのものなんですが、
ものすごく大きく拡大されて見えます!
指に刺さったトゲなんかもはっきり見えてくれるので、いつも持ち歩いてるんですよ^^
これにデジカメのレンズをくっつけて撮影したら、見事にはっきりと写ってくれました!
では、初公開!^^生地の拡大写真です。
「飛び込み」とは、生地を織る工程の中で違う色の糸くずが入り込んでしまうことです。
一緒に写っているのがまち針の先です。
比べると糸くずの細さが想像できるでしょうか?
このくらいの飛び込みだと、人間の目では「ヨゴレ」にしか見えません。
これを一生懸命シミ抜きしても意味はないですよね〜。
ここまで細くて生地にからみついてる飛び込みは、もう取り切れません(T_T)
変に生地の繊維まで傷つけてしまうと、そこから穴が開いてしまいますので・・・。
こうなったらその部分のパーツ取り替えです。(>_<)
たまたまこの汚れは胸ポケットでしたので、私でも取り替えが出来ます。
ここで一つ、コツを見つけましたのでご紹介します。
縫い直しなどをしたときの縫い目の針穴。
生地によっては目立ってキタナイですよね。
そんなときにはこうやります。
お洗濯のできるお洋服なら、洗濯すれば消えるんですが、
店頭に並んだ新品のお洋服にこんな穴が見えていたらやっぱりイヤですもんね。
でも生地によってはこの針穴が消えにくいものもあります。
どうやっても消えないものは、やっぱりパーツの取り替えになってしまいますね。
せっかく職人さんが一生懸命に縫い上げてくれたお洋服。
不良品として返品されるのは残念だし、
気がつかずに買ったお客さまが、これらをみて買ったのを後悔するような商品になるのは悲しいことです。
完璧にして納品するのが私たちのお仕事です(*^_^*)
うちにはこういう「修理グッズ」が豊富です。
この中の「筆」が私の中のヒット商品です。
柄の部分に水が入れられて、強く握ると水がしたたります。
これは画材用品店で見つけました。
たぶん、外で水彩画を描くときに筆を洗う手間を省くためのものだと思います。
先ほどの針穴を消すためにも使ったんですが、他にも「チャコのしるし」を消すためにお水は使います。
あとは、折り目をしっかりつけたいときにも、この筆でお水を一塗りしてからアイロンするとキレイに折れるんですよ〜。
かなり重宝しているグッズです(^_^)v
白いアイテムは大変だけど、やっぱり着るとなると色合いのコーディネートはしやすいし、なんといっても清潔感や爽やかな印象にはかかせませんよね。
シャリっとした白いリネンは、これからの季節にもぴったりな生地です。
Senjyuでも、この白いリネンのブラウスは人気アイテムのひとつです。
ぜひお早めに!
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ひさびさに長文で疲れました〜。
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